静かな湖畔の森の影から

 

長く続いていた水音が止んで、ドアノブの回る音がした。

それを待っていた彼は、笑顔でそちらを見る。

ドアが開き、女が出てきた。

彼はドアを開けた女を笑顔で迎えた。
その、暗い表情をした女を。

「お義姉さん、出るの遅い〜」

女の名は小野田優良。左手の薬指に輝く指輪から分かる通り、人妻である。
ウェーブのかかった黒髪に、おとなしそうな印象を受ける大きな瞳。
そして、細身なのに充分な肉がついた乳房と尻。
男なら、誰でも抱きたくなる。そんな女。

そんな女が、ドアを開けて入ってきたのだった。

ラブホテルの浴室のドアを開けて。

暗い表情で。

夫以外の男が待つ一室に。
バスローブを一枚身体に纏っただけの姿で。

そう。
部屋で待っていたのは彼女の夫では、無かった。

軽薄そうな印象を受ける顔つきで、ヘラヘラしている。
ベッドに腰掛けた、同じバスローブ姿の中肉中背の若い男。

彼は山田といい、彼女の妹の恋人であった。

山田はラブホテルのベッドに腰掛けながら、恥辱に震えつつ立つ優良に向かってそう声をかける。

「……じゃ、さっそくしようよ。こっち来て」

優良は涙ぐんでいる。しかし山田は意に介さない。
ウキウキとした感じで、自分の隣をポンポンと叩いた。
それに耐え切れなくなったのか、優良は口を開いた。

「……山田くん」

搾り出すように。

「何?お義姉さん?」

しかし、山田は笑顔で返す。

「いつまで……いつまでこんなことを続けるの?」

その声は悲痛だった。深い悲しみに満ち溢れていた。しかし。

「さあね」

彼には届かなかった。

 

ことの起こりは一ヶ月前。
妹の彼氏である山田と、飲酒したのだ。

そのときに、間違いを犯してしまった。

夫と間違えて山田と関係を持ってしまったのだ。
妹の彼氏だからという油断もあったのだが、一緒に酒など飲むべきではなかった。

気がつくと裸で寝ていて、隣に同じように裸になった山田がいた。

これだけなら絶対に話せない秘密ができてしまった、だけで済んだのだが。

それでは済まなかった。

卑劣なことに、山田は優良の写真を、そのとき撮影していた。
そして。

もう優良は、何度もその写真をネタに強請られ、その豊満な身体を山田の玩具にされていた。

 

「まあまあお義姉さん、今更じゃない。気にしなくてもいいって」

へらへらと手を振りながら。

「いいからこっち来なよ」

笑顔のままで。

だが、いつまでも動こうとしない優良に痺れを切らしたのか。

「……ばら撒かれても、いいの?」

笑顔のまま、一瞬、底冷えするような声でそう言った。

びくっ。
優良の身体が震える。

逆らうことはできない。
そうなのだ。

優良は歩き出した。

そのまま進み出て。

ぎしっ。

山田の座るベッドの隣に腰を下ろす。
それを見、満足そうに笑う山田。

「へへ……変な意地なんか張らなきゃいいのに」

そしてにやつきながら、優良のバスローブの襟元から手を差し入れた。

襟の合わせ目から見える胸の谷間。
バスローブを押し上げる豊かな膨らみ。
形、大きさ。
文句のつけようのない乳房なのは、外からでも分かるだろう。

「ん……」

襟から手を入れられて裸の乳房に触れられたとき。
優良はきゅっと唇を噛んだ。

いくら触っても飽きることの無い乳房だった。
自分が脅してこう関係を持つまで、この乳房はこの女の旦那のものだった。
あんなしょうもない男の。

勿体無い。全く持って勿体無い。

形状と大きさを確かめるように表面を撫で回し、指先で乳首を弄る。
差し入れた手で、そうやって両方の乳房を愛撫する。

「ん……んっ!」

声を殺してはいるが、感じているのは明白だった。
弄り回した乳首は硬くしこり、乳房の張りが増してきた気がする。

山田は手を引いた。
そして優良のバスローブの前をはだけさせた。

白い肩がバスローブから抜け、Gカップの美乳が露わになる。
大きいのに、少しも垂れていない。乳首がツンと上を向いている。
胸の筋肉を鍛えているのだろうか。理想的な乳房だった。

夫以外の男に自分の胸を晒し、優良は震える。

「あいかわらずいいオッパイだよね」

手を伸ばし、気安い感じで、下から救い上げるように持ち上げながら山田。

「乳首の色もいいしさ」

抜けるように白い肌を持った優良らしく、薄い紅色。
どこまでも完璧な乳房だった。

持ち上げながら、やわやわと揉む。
優良の表情の変化を楽しみながら。

乳房に快感を感じているのだろうが、感じてはだめだとそれを堪える。

そんな気持ちが現れていて、見ていて興奮する。

揉みながら、不意打ちで小指の先で乳首をはじくと、「んんっ」と悩ましい声が漏れた。

それにたまらないものを感じ、今度はおもむろに乳首を口に含み、チュッと吸い上げてみた。

「んあっ!」

びくんっ!

面白いくらいに反応した。

ちゅぱ、ちゅぱ。

わざと唾液を吐き出して。
舐るように吸いまくる。

口を押さえていやいやする優良。

そんな反応を楽しんで、乳を吸いながら。

山田は優良のバスローブをさらに脱がせていった。

しゅるしゅると、解かれる。
ラッピングを剥すようにするのは味気ないので、できるかぎりゆっくり丁寧に。

本心はすぐにでも襲い掛かりたいのだが。

それじゃあ、だめだ。

こんな極上の女を目の前にして、それは駄目だ。
全ての瞬間を味わわなけりゃ。

バスローブが両肩を抜け、背中を抜け。
優良の裸身を晒していく。

綺麗で豊かな乳房の下に、余計な肉のついていないすっきりした腹部。臍。

さらに下には、薄めの黒い茂み。
そこに隠れている亀裂。

女が男を咥え込む場所。

色々な意味ではじめてじゃないのに。

胸の高鳴りを抑えられない。

こんないい女を自分の自由にできるなんて。

自分はなんてラッキーなんだ。

彼は生唾を飲み込み、乳房から唇を離して。
口を開いた。

「じゃあ……俺のをしゃぶってもらおうかな」

言って、自分のバスローブも脱ぎ捨てる。
裸になってもうすでにいきり立っている肉棒を取り出した。もうすでに先走りの液が出ている。

言われた優良は、その、山田のフェラチオをしろという命令を拒むことはできない。

悲しそうな、諦めたような表情でゆるゆると動き、彼の正面に回った。
そして彼の股間の前に跪き、唇を開いて。

その肉棒を咥えた。

「あああ……」

うっとりとした声を出す山田。
優良は彼にフェラチオの技術を教え込まれていた。今や風俗嬢なみの技術を有している。
亀頭を舐め回し、鈴口を舌先で穿る。それだけで山田の肉棒の先端から、先走り液が溢れ出した。

「おっぱいも使ってよ……」

言われるままにその豊かな乳房で、山田のぺニスを挟む優良。
柔らかなその巨乳で擦りあげると、山田のペニスと優良のバストが、ニチャニチャとイヤらしい音を立てた。パイズリしながら、先っぽを口に含む優良。そうしろと教えられたのだ。
山田もかなり気持ちいいのか、優良の頭を撫で回しながらああ、ああと言った。
そして。

「……出るッ!!飲めッ!!」

ビュッ。ビュビュッ。

優良の口腔内に射精される山田の精液。肉棒を加えたまま、呻き声をあげる優良。
青臭いその山田の子種を、優良は喉を鳴らして飲み込んだ。目に涙を浮かべて。
夫のものさえ飲んだことはないのに。
山田の言葉は絶対なのだ。

ごく……ん。

自分の精液を飲み下す優良を満足そうに山田は見つめる。
自分の子種を取り込ませた。
いい気分にならないはずがない。

だが。

もちろん、これだけで満足できるわけもなく。

優良が最後の精液を飲み干すのを見届け、その白い肩を引っつかみ、自分の方に抱き寄せる。
そして手を伸ばし、彼女の秘所を探った。

ニチャッ。

「あうっ!!」

思わず官能の叫びをあげる優良。

……もう優良の性器は潤っていた。
先ほどの乳房への愛撫。
山田への口腔奉仕。
彼女も感じていたのだった。

「なんだ。もうお義姉さんも準備万端じゃない」

言って、乳房を揉み上げつつ乳首をコリコリと弄り、股間の淫核を刺激してやる。

「んんん……」

喘ぎ声をあげるまいと懸命に堪える優良。
だがそんな彼女の反応を楽しむように、彼は耳元でこう囁いた。

「……そろそろ入れるね」

「や……やめて……
もう許して……」

泣きながら、優良。

「イヤだよ」

無情に、山田。
ひょいと抱き上げ、優良の全裸の身体をベッドの上に投げ出すと、その上に覆い被さる。
そして貪るように優良の乳を揉み回し、乳首を吸い上げる。
憑かれたように抜き差しする秘所に突っ込んだ指。
そこから、大量の愛液がこぼれ出していた。

「い……いやああああ……」

乳を吸われ、秘所を弄くり回されながら優良は泣き叫んだ。
そんな優良にはお構いなしに肉棒を優良の秘所の入り口にあてがおうとする。
それに気づいた優良ははっとして山田の顔を見た。
震えながら、言う。

「お……お願い……ゴムをつけて……!!
今日……危ないの……!!」

「やだよ」

だがそんな優良の懇願は全く聞き入れられず、山田のペニスは優良の危険日の膣に抉るように侵入してきた。
正常位で犯される優良。

「ああああああ!!」

「くう……すげえや……やっぱりお義姉さんのは気持ち良いね……」

額に汗を浮かべてピストン運動を開始する。
優良の膣は名器だ。何枚もの襞が山田のペニスに絡み付いてくる。
油断するとすぐにでも射精してしまいそう。
だが山田は耐えた。少しでもこの快感を味わうために。

「ウウッ!あぅッ!!ハアウッ!!」

優良は涙を流しながら悶えていた。
心とは別に、優良の身体が山田のペニスに快感を感じているのだった。
突き上げに反応し、優良のオッパイがプルンプルンと揺れる。
それを見ていた山田はたまらない。欲望のままに、優良の乳房を搾るように鷲づかみにすると、その飛び出した乳房を力いっぱい吸い上げた。

「ひぎいいいッッ!!?」

ビクンと身体を優良は跳ねさせた。
軽くイッたのだ。
それに合わせて更に強く締まる優良の性器。
子宮の奥まで入っている山田のペニスを絞り上げる。
精液を出させるために。
もう山田も限界だった。

「出るッ!!出るッッ!!」

乳首に噛みつくように吸いつきながら、山田は叫んだ。

「あッ!!イヤッ!!なかに……なかに出しちゃダメーッッ!!」

妊娠の恐怖。優良は泣きながら叫んだ。
だが。

ビュルッ!!

無情にも山田の性器の先端から、大量の精子が吐き出されてくる。
彼に抜く気配は全く無い。

射精が始まったのだ。

ビュルッ!!ビュルルルッ!!

抜くどころか、子宮口に亀頭を押し付けつつ。
これでもかというくらいに完璧な種付けの射精だった。
大量の精液が優良の子宮内部に吐き出される。
優良の卵子に受精せんがために。
山田の精液でいっぱいに満たされる優良の子宮。

入ってきちゃう!!

駄目なのに!!

真さん以外のあかちゃんを妊娠しちゃう!!

そうなったら!そうなったらっ!!

夫以外の子供を身篭る。
そうなった自分を想像する。

夫がいる身で、他の男の精子で孕まされるなんて!!
そんなの許されない!!嫌!!嫌!!

それは許されない行為。
背徳的な行為。

優良はそれに恐怖を覚え……

何故か、背中を駆け上がる快感を感じた。

火花が、散った。

「ああ〜〜〜ッ!!」

同時に優良もアクメに達した。身体を痙攣させつつ果てる。
白目を向き、舌を吐き出し、口から唾液を零しながら。
危険日の子宮内部に夫以外の精液を射精されつつ。
一滴も残さずに山田の精液を飲み込もうとする優良の子宮。
脳を駆け巡る快感の波に飲み込まれ、優良は意識を失っていった。

 

優良が気がつくと、山田は優良に圧し掛かったまま、優良の乳房を捏ね上げていた。

「んああ……」

その刺激で、優良の唇から官能の声が漏れる。

オッパイを味わう。
文字通りの行為が絶えず行われ、山田の唾液でべとべとになったその乳房を。
山田の指が好き勝手に揉み回している。

「あ、気がついたんだ……お義姉さん」

飽きもせずに乳首をしゃぶり上げながら。
軽い調子で。

「なかに出したよ……あかちゃんができちゃうね……」

「ひ……ひどい……」

横を向き、さめざめと泣く優良。
そんな彼女に、彼はさらに無情な言葉をかける。
笑いを含んだ声で。

「妊娠してたら……産んでね」

「そんなこと……できるわけ……」

そう答えかけた優良。

だがそのとき。

グン!!

「ひいぁッッ!!?」

突き上げられた。優良の胎内で、山田が復活していた。

「またやりたくなってきちゃったよ……」

にやつきながら、山田が言った。
そして優良の肩を押さえて、腰の律動を再開させる。

「いや……いやなのに……」

抜き差しがされるたび、それに押し出されて溢れてくる先ほどの精液。
今日は危ない日。
ひょっとしたらこれで妊娠しているかもしれない。

そう思うとぞくぞくした。
こんないい女を孕ませることができるなんて。

まるで夢のようだ。
もし妊娠していたら、絶対堕胎なんかさせない。
旦那の子供として、産ませてやる。

それにそれに。

今に、自分の方から妊娠させてくださいと言わせてみせる。
俺のチ●ポでイったくせに。
口ではまだ嫌だという。本当は最高に気持ちよかったくせに。

突きこまれるたびに漏れるそのいやらしい嬌声はなんだ。
身体だってこんなに熱いのに。

それにこんなに絞めつけてくるくせに。

俺の精子が欲しいんだろ?俺の子供を産みたいんだろ?

その分からず屋の心とは裏腹に、身体の方は俺になびいてるぜ、お義姉さん。

「うんんっ、んっ……!!」

山田の下で優良は、悩ましげな表情を浮かべて身をくねらせている。

じっとりと汗ばんでいる優良の身体。
山田の心の声が言うとおり。
優良の身体は確実に絶頂へと押し上げられていた。

 


「あんっ、あんっ」

昼の日差しの差し込む夫婦の寝室。
薄いカーテンが引かれたその部屋で、一組の男女が絡み合っていた。
ベッドの上で四つんばいになった全裸の女を、同じく全裸の若い男が攻め立てている。

女は小野田優良。男の方は不倫相手の山田であった。

最初に関係を持ったときから何ヶ月経ったのか。
最初は無理矢理だったこの関係も、今ではこの通り。

自分は夫に満足などさせてもらっていなかった。
それを山田に犯されるうちに理解させられた。

何度も、絶頂に押し上げられた。

そして。

山田は尻肉に指を食い込ませ、激しく腰を打ち付けていた。
ぎゅっと歯を食いしばって、射精を限界まで堪えながら。

「気持ちいい、気持ちいいっ」

夫以外の男に抱かれることを、受け入れていた。
いや、それ無しではいられなくなったのだ。

尻を山田に抱えられ、優良は髪を振り乱しながらシーツを掴み、喘いでいた。
快楽のせいで腕が立たないのか、肩で山田の攻めを受け止めている。
そのせいで、優良の豊かな乳房は今、潰れていた。
シーツと身体に押し潰され、さながらメロンか何かのようだ。
それが山田に後ろから突き込まれるたびに、ぶるん、ぶるんと震える。
人が哺乳類であることが否応無く分かる光景。

それは、豊かな乳房のこともあるが、それだけではない。
それだけじゃなくて、優良の腹部が大きく膨らんでいたから。

孕んでいるのだ。

相当大きく育ってきている。もう来月には産まれるのでないだろうか。

「うっ……」

山田の身体が震える。
射精が近い。

それを感じ取ったのか、優良は叫ぶ。

「出してぇっ!あたしのおなかにぃ!!山田君が孕ませたあかちゃんにぶっかけてぇ!!」

快楽に潤んだ瞳で、後ろで自分と交配している男を振り返りながら。

今、優良の子宮の中で育っている子供の父親は、夫の真ではなかった。

山田の子だった。

間違いない。
山田と交わるときはわざと避妊せずに危険日に交わり、夫に抱かれるときは必ずゴムをしていたからだ。
妊娠を告げたとき、安物のコンドームを使ったから失敗しちゃったんですね、というと真はあっさり信じた。
知らぬが仏とはこのことだ。

自分の愛する妻が、心は別の男の妻になっているなど、想像もしていないに違いない。
ましてや、愛する妻が他の男の子を身篭ったなんて。

山田に妊娠をつげたとき、これで義姉さんは俺のもんだ、と喜んでくれた。
優良も、最高に、嬉しかった。

産まれてくる子は戸籍上は真の子だ。
真が責任を負い、育てていくことになる。

まるでカッコウの鳥のように。

 

「出るっ……」

「んあぁっ!」

根元まで優良の膣に挿入し、そこで射精をはじめる。
射精の瞬間、優良は口を開いて身を反らせ、痙攣をはじめた。
同時に絶頂に達したのだ。

限界まで耐え抜いた後に射精するのは、それもこんな極上の女の胎の中に注ぎ込むのは。
最高の気分だ。

この奥には自分の子供がいるはず。
ちょっと悪い気がしないでもないが、まあ、許せ。

「熱ぅい……熱いのぉ……」

山田の精液を膣に注がれながら。

緩みきった顔で、射精を受ける。
優良はその美しい顔に、精子を植えつけられることに悦びを覚える、牝犬そのものの表情を浮かべていた。
陶酔の微笑。
ぎゅっとシーツを握り締め、ぶるぶると身を震わせる。
まるで臨月にもかかわらず、もう一人受精しているような。
そんな錯覚さえ起こさせる。

こんなにもお前のお母さんも悦んでるんだから。
許せって。

 


射精が終わっても、二人は繋がったままだった。
ベッドの上に胡坐をかいて、身重の優良を山田は膝の上に乗せ、そのまま自分の男根を膣に入れている。
そして背後から膨れたおなかや、乳首を弄っていた。

自分の精子が、優良の胎の中で卵子と結びつき、こんな風に育っている。
そう思って撫で回すと、達成感というか、感慨のようなものが湧く。

元々大きかったオッパイも、妊娠してさらに大きくなった。
母乳も出るようになり、セックスするたびに飲んでいるが、とろけるように甘い味だった。

優良のオッパイで作られた母乳なんだから、当然といえば当然という気がするが。

「んっ……」

乳首の先端を指先で軽く撫でてみた。

そんな山田のちょっとした愛撫に官能の声を漏らしつつ。
トロンとした目で山田を見つめる優良。

そのまま口付ける。
舌と舌を絡み合わせる、深い口付けだった。

情熱的なキス。

そんなキスの最中も山田は優良の乳首を弄ることを止めない。
つまんだり、引っ張ったり、軽く揉んでみたり。
そのたびに優良の表情が変化する。
それが、彼を興奮させた。

ずいぶん長いことそうしていて。

口を離すと、二人の舌先に銀色の糸が引かれた。
うっとりとした優良を前にして、山田は言った。

何気ない調子で。

「義姉さん」

「……なんですか?」

まるで仲睦まじい夫婦のように。

「この子が産まれたらさぁ……」

「うん……」

自分の子種で孕んだ優良の腹を撫で回しながら。
愛おしそうにそれを見守る優良。

「……次の子も、俺の子でいいかなぁ?」

この女の腹は、俺のもの。
あんなしょーもない男の子供を入れされるなんて、惜しすぎる。

この次も、そのまた次も、この女の腹に入るのは俺の子供。
そうでなきゃ嫌だ。

そう思ったから。

「もちろん」

そんな山田の申し出に、笑顔で答える。

「今は、あなたがあたしの旦那様なんですから」

何の混じりけも無い、最高の笑顔だった。
甘えるように、山田の腕にしなだれかかりながら。

 

数ヶ月後。

日溜りの中。
窓際のベビーベッドで、自分で動くこともできない小さな存在……あかちゃんがすやすやと眠っていた。
時刻は正午過ぎ。夫は産まれた子供を養うために会社で一生懸命仕事中だ。

本当は自分の子供じゃないのだが。

「出すよっ、孕んでお義姉さんっ」

「山田くんっ、山田くんっ!!」

そんな中で。夫婦の寝室で。ベッドの上で。
裸で山田と優良は抱き合い、今日も子作りに励んでいた。

向かい合って抱き合い、子宮に届くほどに山田の肉棒を挿入されながら。
山田にしがみついて、精液が注入される瞬間を待つ。

今日は危険日だった。

優良の子宮の中では、妊娠しやすい日はほとんど山田の精子が泳いでいる。
二人目がおなかに入るのは時間の問題だろう。

「くぅっ!」

「あ、ああっ〜ああ〜〜〜!!」

ギュっと乳房を山田の胸板に押し付けて。
優良は子宮に注ぎ込まれる精液を感じていた。

山田の精液の量はいつも多い。
それにものすごく濃かった。

そんなにも自分を孕ませたい。
山田は心の底からそう思ってる。

射精を受けるたび、優良はそれを感じ取り、さらなる絶頂に達する。
硬く抱き合い、互いの背中に指先を食い込ませる二人。

ああ、流れ込んでくる。
山田君の精子が、あたしのおなかのなかに……。

またあかちゃんができちゃう……また、真さん以外の精子であかちゃん孕んじゃう……。

気持ちいい、気持ちいい……。

受精して……。あたしの卵子とひとつになって……。

山田君のあかちゃんを産むの、嬉しくてたまらないからぁ……。

絶頂に灼かれた脳内で吐き出される本能の言葉。
山田専用の牝になったことに、何の迷いも持っていなかった。

そんな優良の想いに応えてか。

彼女の子宮には今、卵子が存在していた。

瞬く間に山田の精子が殺到し、受精を開始する。

卵子と精子がひとつとなり、ふたりの受精卵が誕生した。

ふたりが新しい命の母と父になった瞬間だった。

 

「……きっと、妊娠したと思うの。山田君」

結合を解き、膣に入っていた男根を抜き出されて。
割れ目から、受精に失敗した精子を逆流させながら。

おなかを撫でながら、優良は言う。

うっとりと。優しげに。

「……わかるんだ?」

さっきの射精で疲れたのか、ベッドに仰向けに身体を投げ出しながら。
山田は訊いた。

「ええ」

それに優良は満面の笑顔で答えた。

「だって、大好きな山田くんがこんなにあたしの子宮に出してくれたんだから」

幸せそうに種付けされたお腹を撫でながら。

「あたしと山田くんのあかちゃん、できてるに決まってます」

そこまで言って、彼女はちらり、と窓際のベビーベッドで眠るあかちゃん……優良と山田の結晶である愛しい息子を見やった。
そして続けた。

「……今度は、女の子がいいなぁ」

にっこり。

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